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コラム

夏の下痢について

わが県は、上質な肉と新鮮な魚介類が、比較的安く手に入る非常に恵まれた所ですが、この時期は食べ物も傷みやすく、また食べ過ぎでおなかをこわすことが少なくありません。
下痢したときに、たまに飲んだり食べたりせずに過ごす人がいますが、これは良くありません。むしろ水分補給は必要で、スポーツ飲料や、スープ、みそ汁など消化の良いものを出来るだけとりながら治していくことが大切です。
多くの下痢は、整腸剤などで自然と治っていくことが多いのですが、発熱や血便を伴うときは要注意で、カンピロバクター菌や病原性大腸菌などによる感染性胃腸炎の可能性があります。
このような場合は、下痢は病原菌を体外に出そうとする反応のひとつと考えられ、このため医師も下痢止めを処方しにくく悩ましいところです。抗菌剤での治療が必要な時もあり、かかりつけの医師に相談して下さい。
手洗いを励行し、衣類も別に洗濯したほうが良いでしょう。肝臓の悪い人は、夏場は刺身でビブリオ菌により足の炎症を起こすことがありますので、火を通した調理が望まれます。
下痢ぐらいと思われがちですが、生命の危険にさらされることもありますのでご注意ください。

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