温暖化の影響か、今年の夏も暑くなりそうです。炎天下の運動や作業には熱中症対策が必要です。高校生のクラブ活動、特に新入部員や肥満の人は要注意です。
熱中症の予防にはこまめに給水することがとても大切です。成人の体の60%は水分で構成され、体重の3%の水分が体内から失われると運動や体温調節能力が低下します。 失われた水分量は体重変化で知ることができます。
暑いときの運動や作業中は汗となって水分と同時に塩分も失われるため、塩分と糖分を適度に含んだスポーツ飲料などで給水するのが良いでしょう。 運動時の水分補給の目安は、運動前に約500ml、運動中には1時間当たり500ml以上の給水は必要です。何よりも体調の悪い時は無理をしないことです。
熱中症は、めまい・倦怠感・手足のけいれんなどの症状を引き起こしますが、熱中症の中でも特に言葉や応答が鈍いなどの意識障害がある「熱射病」の場合は危険です。 熱射病が疑われたときには、全身に水をかけて直ちに救急車を呼んだ方が良さそうです。
運動中は充分に水分補給をし、熱射病をはじめ、事故が無いようにしたいものです。
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