麻疹も風疹(3日ばしか)も昔は殆どの人がこれらの病気にかかっていましたが、現在ワクチン接種で抵抗力をつけることでかかる人が随分少なくなりました。
しかし、数年前麻疹の流行がでて世間を驚かせました。麻疹は高熱が続き重症な病気です。
一方、風疹の症状はあまり強くないのですが、妊娠中に風疹にかかるとおなかの赤ちゃんに悪い影響を及ぼすことで有名です。両方とも発病したら特効薬はありません。
数年前の麻疹の流行の原因は、従来の1回のワクチン接種では年月がたつにつれ効果が薄れたことや、約20年前の一時期ワクチン接種を受ける子供が減少したため、今頃になって流行ったのだろうといわれています。
ワクチンの効果をより強めるために、最近では麻疹・風疹混合ワクチンを小学校に入学する前までに2回行うようになりました。
麻疹も風疹も、病気に対して対抗力があるかどうかは血液の検査で調べることで分かります。 今、麻疹が流行っているからといってすぐにワクチンを接種する必要はありませんが、もし必要なら調子の良いときにワクチン接種を考えてみるのもいいと思います。
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