最近は公共施設を初めとして、あちこちにAED(自動体外式除細動器)設置場所を設けているのを目にするようになりました。
AEDは心室細動などの致命的な不整脈を、正常な脈に回復させるのに最も有効な装置で、今では一般市民も救命処置として使えるようになりました。
どのようなときにAEDを使うかというと、例えば人が突然意識をなくして倒れたとき、呼びかけてもまったく反応がないという場面に遭遇するとします。そのような時は先ず、誰か助けを呼んで、救急隊へ通報します。
次に、呼吸をしているか調べて、呼吸がないようなら口移しの人工呼吸をします。それでも全く体動など反応がないなら、胸を押さえる心臓マッサージと口移しの人工呼吸を30:2の割合で行なうことになります。
そこで、AEDがあればこれを装着し、AEDの指示により必要があれば心臓に電気ショックを与え心臓の動きを回復させようと試みます。 AEDはスイッチを入れると装置自身が音声で使い方を教えてくれます。
日常でめったにこの様な場面には遭わないと思いますが、日頃から使えるような心の準備も必要です。現実的に今日も世界中のどこかでAEDが使用され、以前は助からなかった命が助かるようになってきています。
プライマリケア