最近のペットブームを反映して佐賀でも犬を飼う方が多く、外来でも犬に咬まれた方が時々来院されます。
患者さんも狂犬病のことを心配されますが、日本の動物にかまれて狂犬病になった方は過去40年間ありません。 このため私たちも狂犬病の心配は無い事を説明するのですが、今後発生する可能性が全く無いとはいえません。
狂犬病は犬だけではなく、ほとんど全ての哺乳類が感染し、感染した動物に咬まれてから2週間から1年経って発病し、重篤な状態になるとされています。しかも、狂犬病が発生していないのは日本を始めわずか10余りの国と地域だけで、全世界に蔓延しており油断できません。
日本で飼い犬に咬まれて発症することはほとんど無いと思いますが、今後、非合法的に輸入された動物から感染する事はあるかもしれませんし、海外旅行中に動物に咬まれて感染する事もあるかもしれません。狂犬病は決して過去の病気ではありません。 発病を防ぐためには海外旅行前や、疑わしい動物に咬まれてからの狂犬病のワクチン接種が重要になります。
愛するペットにも予防接種をきちんと受けさせることは言うまでもありません。
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