僕は高校生の頃には神経質で、よく腹痛や下痢を繰り返し「きっと悪い病気にかかっていて長生きできないだろう」などと一人思い込んでいました。
最近の中・高校生たちもストレスが多いのか、習慣的に下痢・便秘を繰り返す方が多いようですし、皆さんも緊張した時などおなかを壊した経験はあるかとおもいます。 こういう症状の多くは過敏性腸症候群によるものです。
過敏性腸症候群は精神的なストレスによって、腸の運動機能のバランスが調子を崩したために下痢や便秘を起こす病気で、思春期や更年期に多いのですが、小児から老人まで幅広く起こりえます。
この病気は命にかかわることは無く、自然と良くなっていくことが普通ですが、他に重要な疾患があるかもしれませんので油断できません。過敏性腸症候群であることを確認するために胃腸の検査が必要なこともありますので、かかりつけの先生に一度ご相談ください。
ストレスを無くすというのは無理な話で、何も悩みの無い人はいないとは思いますが、あまり頑張りすぎず、暴飲暴食を避け規則正しい生活をするのがこの病気に対する付き合い方です。
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