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血圧の薬は癖になる?

生活習慣の欧米化などの理由により、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満の人が増加し問題になっています。これらの病気に対して、食事や運動などの生活習慣を改善するだけでは、充分に目標の所まで管理できないときに医師は薬を処方することになります。
しかし患者さんは「血圧の薬をのんだら、癖になって一生のまなければならないので、のみたくない」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。 本当なのでしょうか。
まず「癖になる」という問題ですが、血圧の薬を飲んで薬で体質が変わって、薬が必要な体になるわけではありません。血圧の薬は、薬の効果が続いているあいだ血圧が下がるだけで、薬を止めたらまた元の高血圧に戻ってしまいます。 高脂血症や糖尿病の薬も同じことです。最近では、むしろこれらの薬を長期間服用することで動脈硬化予防や、腎臓の保護作用などがあることが分かってきました。
次に「死ぬまでのまなければならない」という問題ですが、そうとは限らず減塩や減量、禁煙など生活習慣を見直すことで、体調が良くなり薬が必要なくなる可能性もあります。
生活習慣病の薬は、元来長期間服用することを前提に開発された薬です。副作用にあまりにも神経質にならずに、かかりつけの先生と相談してきちんと服用してください。

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