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コラム

インフルエンザについて

寒くなるとインフルエンザが流行ります。みなさん予防接種は受けられたでしょうか。 インフルエンザをこじらせると肺炎になることもあります。 肺炎は今でも日本人の死因の4番目にランクされ、重症化するとなかなか治りにくいばかりではなく治療費も高くなり、早めに予防しておくことが大切です。
インフルエンザワクチンの効果は、インフルエンザの流行期に発病を約3分の1に抑えることが出来、もしかかっても軽くてすむという結果が出ています。 ワクチンの効果は注射後2週間目ごろから効いてきて約5ヶ月間効果が続くといわれています。
ワクチンの副作用を抑えるためにも、必ず予防接種は体調の良いときに受けてください。最近は肺炎球菌の予防接種もあり、これとインフルエンザの両方の予防接種をしたほうがいい場合もありますますので、かかりつけの先生に相談してください。
さて、ここ数年でインフルエンザの治療方法も随分変わりましたので紹介します。 第一に迅速診断法の登場したことです。
これは鼻や喉の奥を綿棒でこすって特殊な試薬に入れることで、インフルエンザなら約15分で分かるようになりました。
患者さんには検査するとき少しつらい思いをしてもらうので気の毒なのですが、医師もこの検査で随分治療上の手助けになります。
第二に抗インフルエンザ薬(特効薬)が使えるようになったことがあげられます。 寒気、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、関節痛など「インフルエンザかな?」と思ったら、早めに医療施設を受診してください。
迅速検査法で陽性なら、早めに抗インフルエンザ薬を使用することでインフルエンザも随分治りやすくなりました。治療が遅れると治りにくいばかりでなく、他の人にうつす危険性も高まります。
もしインフルエンザだったら、薬をきちんと服用して禁酒・禁煙し、そして水分を充分補給しましよう。充分な睡眠が必要なことは言うまでもありません。
風邪をかからないようにするためには、日頃から帰宅したらうがい手洗いを励行し、体力をつけ、体調の悪いときは無理をしないようにすることはいうまでもありません。
私たち医師や看護師が、多くの風邪の患者さんに接していているのにかかわらず元気で働けているのも、一つにはインフルエンザワクチンのおかげかも知れません。

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