患者さんに「ケガしたところは冷やした方が良いのか温めた方が良いのか?」と時々質問を受けます。 打ち身、捻挫、肉離れなどの部位は、急性期は冷やし、慢性期は温めるというのが一般的です。 急性期は
(1)むりに痛むことをせずになるべく安静にする(Rest)
(2)氷で冷やす(Ice)
(3)弾力包帯などを用いて圧迫する(Compression)
(4)腕のケガならなら三角巾、足のケガなら足台などを用いてケガの部位をなるべく高く上げる(Elevation)
のが原則です。
この4原則の頭文字をとってRICE療法とよばれています。 少し楽になったら温めたり、マッサージしたりするのも良いでしょう。 スポーツでケガをした際に、痛いのに我慢して練習することは「根性がある」といって以前は美徳とされる向きもありましたが、今では時代遅れの考えです。
ケガを早く治すためには痛いときには無理をしないことです。 なるべく多く練習して、出来るだけよい記録を目指したいところですが、ケガをしたときには練習無理をしないようにして早く治して、本番で実力を充分発揮されることを期待します。
プライマリケア